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854:スタメン名無しさん 11/4 18:2
別の若い漁師が子イルカの背中に銛を打ち込む。子イルカは悲鳴を
上げて、尾びれをばたつかせる
【子イルカ】痛いよう、痛いよう。銛を抜いてよう。えーん、えーん
漁師たちはぐったりした子イルカの尾びれにロープを巻きつけ、
クランチで吊り上げ車に乗せる。
【子イルカ】 , '´l,
, -─-'- 、i 痛いよう、苦しいよう
__, '´ ヽ、
',ー-- ● ヽ、 海に返してよう
`"'ゝ、_ ',
〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !
`ー´ ヽi`ヽ iノ
! /
r'´、ヽ
港の市場にズルズルと生きたまま引きずられていく子イルカ。痙攣する
子イルカの首にトビが突き刺さり血がビューと噴き出す。その刹那、
子イルカはビクッと大きく体をのけぞらせ、それきり動かなくなる。
薄れゆく意識の中で、走馬灯のように浮かんでは消える楽しかった日々。
母イルカや仲間と跳ねて遊んだ蒼い海。並んで泳いだ島のように大きな鉄の船。
暗くぼやけていく情景の先に、小さなそれでいて力強い光が見えて・・・・
無表情にたくさんのイルカを解体していく漁師たち。やんやと喝采をあげてさわぐ
子供たち。分けてもらったイルカ肉を油がみにくるみ、そそくさと家路へ急ぐおかみさん。
港にはイルカたちの血が流れこみ、いつしか海は真っ赤に染まっていく。

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