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154:スタメン名無しさん 11/19 21:3
原作3巻p71より
一度でよい、と、六平太はおもった。自分の胸のなかで千代を抱いてみたい。
秀吉は、天下の権をもって千代を抱こうとした。されば自分は、術をもって抱きたいと思った。(中略)
六平太は、それをふたつの掌のなかにおさめ、つよくにぎった。
「あっ」と千代は声をあげ、くたくたと折り崩れた。体が、瑠璃光を発して溶けるかとおもわれるほどの異常な感覚が走った。こころよい。
千代は、いま自分がなにをしているのかがわかった。(中略)
「そなたは、なにもしませんでしたか」「なにも、とは?」「いたずら、などを・・・」
と言ってから千代はまた赤くなり、無意識にすそにてをのばして、乱れをたしかめた。
あっと心中、声をあげたかったことには、裾が尋常ではない。乱れ、かつ、からだのそのあたりが濡れているような気がする。
「六平太」と、千代は泣き出しそうな目で、この男を見た。「そなたは、千代を犯しましたか」「めっそうもない」
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